コラム

Column

2024年10月21日 【最終更新日】2024年10月13日

介護・福祉車の修理

福祉車両のトラブル予防と対策

福祉車両の故障予兆を見逃さない:早期発見のポイント

福祉車両の故障を未然に防ぐには、日々の使用中に現れる微妙な変化に注意を払うことが重要です。これらの予兆は、大きなトラブルに発展する前の貴重な警告サインとなります。

まず、聴覚的な変化に注目しましょう。エンジン音の変化、特に普段と異なる金属音や震動音は要注意です。また、ブレーキからの異音や、タイヤの異常な摩擦音なども見逃せません。これらの音は、各部品の摩耗や故障の初期段階を示していることがあります。

次に、嗅覚も重要な感覚器官です。焦げ臭いにおいや、燃料臭、オイル臭などは即座に点検が必要なサインです。特に、エアコンから異臭がする場合は、エアコンガスの漏れや内部の細菌繁殖の可能性があるため、早めの対応が望ましいでしょう。

触覚的な変化も見逃せません。ハンドルの振動が増したり、ブレーキペダルの踏み心地が変わったりした場合は、足回りやブレーキシステムに問題が生じている可能性があります。また、福祉装備特有の部分、例えばリフトの動作時の違和感なども重要な予兆となります。

視覚的には、液体の漏れに注意が必要です。駐車後の地面に油脂類のシミがあれば、オイル漏れやブレーキ液の漏れを疑う必要があります。また、タイヤの偏摩耗や、ボディの異常な傷・へこみなども、定期的に確認すべきポイントです。

これらの予兆を見逃さないためには、日常的な点検習慣を身につけることが大切です。乗車前後の簡単なチェックリストを作成し、それに基づいて点検することで、異常の早期発見につながります。また、家族や介助者とも情報を共有し、複数の目で車両の状態を監視することも効果的です。

寒冷地での福祉車両管理:快適さと安全性を両立するコツ

寒冷地での福祉車両の管理は、通常以上の注意と準備が必要です。厳しい気象条件下でも、乗員の快適性と安全性を確保することが最重要課題となります。

まず、バッテリー管理が crucial です。寒冷地ではバッテリーの性能が低下しやすいため、定期的な充電状態の確認が欠かせません。また、バッテリー液の凍結を防ぐため、不凍液の濃度調整も重要です。電動リフトなどの福祉装備も、バッテリー消費が大きいため、より慎重な管理が求められます。

タイヤも寒冷地特有の管理が必要です。スタッドレスタイヤの使用は必須ですが、単に装着するだけでなく、適切な空気圧管理も重要です。寒暖の差が大きい地域では、こまめな空気圧チェックが安全走行につながります。

除雪・解氷作業も重要な管理ポイントです。ドアやリフト、スロープなどの可動部分に雪や氷が付着すると、正常な動作の妨げになります。これらの部分は、使用前に丁寧に除雪・解氷を行い、潤滑剤を適切に塗布することで、スムーズな動作を維持できます。

車内の温度管理も、寒冷地特有の課題です。急激な温度変化は乗員の体調に影響を与える可能性があるため、乗車前のプレヒーティングや、適切な保温具の準備が必要です。また、車内の結露対策として、除湿剤の使用や定期的な換気も効果的です。

燃料管理も見逃せません。寒冷地では燃料の凍結を防ぐため、冬用の燃料添加剤の使用を検討しましょう。また、燃料タンクは常に半分以上入れておくことで、凍結のリスクを軽減できます。

これらの対策を総合的に行うことで、寒冷地でも福祉車両の性能を最大限に発揮し、安全で快適な移動を実現することができます。

長距離移動前の福祉車両点検:安心な旅のための必須チェックリスト

福祉車両での長距離移動は、入念な事前準備が不可欠です。通常の点検項目に加え、福祉装備特有のチェックポイントを押さえることで、安全で快適な旅を実現できます。

1.タイヤの状態確認

– トレッド深さの測定(法定基準は1.6mm以上)

– 空気圧の調整(荷物や乗員数に応じて)

– タイヤの偏摩耗チェック

– スペアタイヤの状態と工具の確認

2.ブレーキシステムの点検

– ブレーキパッドの厚さ確認

– ブレーキフルードのレベルチェック

– ブレーキペダルの踏み心地確認

3.エンジン関連

– エンジンオイルのレベルと状態確認

– 冷却水のレベルチェック

– 各種ベルトの張り具合と摩耗状態確認

4.電装系統

– バッテリーの状態チェック(電圧測定)

– ライト類の動作確認(ヘッドライト、ウインカー、ハザード)

– ワイパーブレードの状態と作動確認

5.福祉装備の点検

– リフトまたはスロープの動作確認

– 車いす固定装置の確認

– 補助シートの動作と固定状態チェック

– 手動運転装置(ある場合)の動作確認

6.快適性の確保

– エアコンの動作確認

– 車内の清掃と消毒

– 窓の開閉とシール状態のチェック

7.安全装備

– シートベルトの状態確認

– エアバッグシステムの警告灯チェック

– 非常用工具(ジャッキ、レンチなど)の確認

8.書類と緊急連絡先

– 車検証、保険証の有効期限確認

– 緊急連絡先リストの更新

– ロードサービスの連絡先確認

この点検リストを確実に実施することで、長距離移動時のトラブルリスクを大幅に軽減できます。また、目的地周辺の福祉車両対応のサービスステーションや修理工場の情報を事前に調べておくことも、万が一の際の安心につながります。

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