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2023年2月14日 【最終更新日】2023年7月3日

介護・福祉車の紹介

親の介護でおすすめの車は?選び方や人気の種類を解説!

親の介護をする場合、車を利用することがありますが、TOYOTA「アクア」やSUZUKI「ワゴンR」などの車種が人気です。実際に、介護が必要になってから初めて購入を検討される人もいることでしょう。

しかし、親の介護で選ぶべき車の特徴や種類、メリットなどが分からないという人もいるため、行動が慎重になりがちです。

本記事では、親の介護でおすすめの車や選び方、人気の種類などについて解説しています。

ぜひ、最後までご覧ください。

親の介護で使える車購入時の助成金・補助金は?

一般的には親の身体が不自由であったり足腰に不安があったりする際に、介護が必要だと判断されますが、家族一丸となって介護する場合は、福祉車両の購入がおすすめ。しかし、車の購入に対して助成金や補助金の仕組みなど、具体的に知らないという人もいることでしょう。

高齢者や障がい者の家族が車を購入する際に利用できる補助金など、管理している団体がそれぞれに異なるだけでなく、仕組みも複雑なため大変分かりにくいです。

親の介護で車を購入したり乗り続けたりする際に利用できる制度を、下記にまとめました。

 ●消費税の非課税

 ●自動車税環境性能割・種別割の減免

 ●市町村の補助金

 ●社会福祉協議会の低金利融資

 ●高速道路料金の割引

ここでは、消費税の非課税と自動車税環境性能割・種別割の減免を中心に、詳しく解説しています。

消費税の非課税(全国共通)

国税庁によると、乗用自動車のうち非課税となるケースは、身体障がい者の使用に供するものとして特殊な性状、構造または機能を有する自動車と定義されています。主に、運転補助装置が搭載された車や車椅子のまま乗車できるように装備された車です。
つまり、親の介護において福祉車両の購入時には、消費税が非課税になるということ。下記に、消費税の非課税対象について、例を挙げます。

 ●車椅子昇降リフトorスロープ+車椅子固定具

 ●回転シート+車椅子収納装置+車椅子固定具

 ●回転昇降シート+車いす固定具

ただし、回転シートなど、補助手段の部品や装置本体の購入は課税対象となるため注意が必要です。

自動車税環境性能割・種別割の減免(各都道府県)

親が身体的な障がいを抱えた場合には、各都道府県に申請することで自動車税環境性能割・種別割の減免措置が受けられます。
東京都主税局の情報を参考に、減税と免税の対象について下記にまとめました。

 ●障がい者手帳を持っていてなおかつ障がい者認定等級が一定以上の人で車の所有者は本人に限る(手帳減免)

 ●社会福祉法人やNPO法人が障がい者などの送迎で使用する8ナンバーの福祉車両(構造減免)

※障がい者手帳を持っている者1人につき、1台(軽自動車やオートバイ、原付などを含む)に限ること。
すでに自動車税の減税を受けている車から乗り換える場合、乗り換える前の車の抹消登録または他者への移転登録が完了してからでなければ新しい車の申請ができません。

下記より当社スタッフオススメの福祉車両を一覧でご紹介しております。
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親の要介護認定だけでは車の減税対象とはならない

介護において福祉車両購入時の助成金・補助金や需要などを理解できたところで、次は親の要介護認定だけでは車の減税対象とはならない事象について解説します。

自動車税の減免は、介護保険法に基づき「身体障がい者など」の要件に該当しているかで判断されるものであり、介護保険の要介護認定は減免対象にはなりません。

その理由は、介護保険で「要介護認定=減免対象」という位置づけが法律上で存在しないため。つまり、介護保険と自動車税には直接的な関係がないということです。

それでは、詳しくみていきましょう。

要介護認定=減免対象ではない

要介護認定とは、介護保険制度のサービスを受けるために必要な申請手続きのこと。親の病気の重篤さの度合いとは別の基準であり、一般的には介護保険制度の「各サービスが、それぞれどのくらい必要なのか」を知るために判断します。
要介護認定は、主に要支援と要介護に分類されますが、それ以外にも非該当の3種類を合わせた合計8段階で受給する仕組みとなっています。

そもそも、介護保険で親が要介護認定される場合でも、減免対象とは限りません。
障がい者本人が所有する車で、生計をともにする場合において、家族もしくは本人が運転する場合に減免対象となります。
要介護認定を受けただけでは減免対象となる条件を満たさないため、注意しましょう。

親の介護における福祉車両の需要

親の介護で車を活用したい場合は、行政や直接事業所に問い合わせることをおすすめします。もし、親本人が相談しにくい環境であれば、家族もしくは代理人から問い合わせましょう。
ここでは、親の介護における福祉車両の需要性について考察しています。厚生労働省が公表している「介護保険事業状況報告」によると、要介護(要支援)認定者数は、令和3年3月末時点で全国に約682万人います。

また、SOMPOホールディングスの「親の介護に関する調査」では、2019年における回答者の半数が親の病気や怪我をきっかけに介護が必要だと感じたという回答結果が得られました。

以上のデータから、令和2年3月末時点における要介護(要支援)認定者数が約669万人に対し、令和3年3月末時点では約13万人増の約682万人という結果がみてとれます。

また、親の介護の必要性から、今後も福祉車両の需要が伸びることも想定されます。

親の介護に適した車の選び方

親の介護におすすめの車の選び方には、いくつかのポイントがあります。

ここでは、親の介護で活用できる福祉車両の特徴や選び方について、詳しく解説しています。

親の介護で活用される福祉車両の特徴

親の病気や怪我により介護が必要になったり、高齢化による足腰の衰えによって福祉サービスを利用したりするケースがあります。

親の介護では家族一丸となって自宅を拠点に介護することが想定されますが、移動の際には福祉車両が必要。例えば、親の買い物や私事の用事、病院受診、福祉施設への通所などが挙げられます。

親の介護で使用する福祉車両は家族も含めて使用するため、親だけでなく家族にとっても使いやすい車が最適です。

そのため、親の介護においては、親と家族双方のニーズに合わせた車選びをしなければなりません。

親の介護と家族のニーズに応えた車の選び方

親の介護に適した車を選ぶには、まず身体不自由がどの程度なのかをしっかりと理解することが重要。例えば、杖や歩行補助機を使用すれば「歩ける」「立つ」「座る」などの行動が介助なし

で困難な場合に、親の介護と家族の双方のニーズに合わせた車を選ばなければなりません。

自力で歩行可能なら回転シートタイプの車、車椅子の利用者なら車椅子ごと乗り降りできるタイプの車をおすすめします。

親の介護に合わせた車選びは、下記の記事でも詳しく解説しています。

介護で活用できる車は?福祉車両のメリットや種類を解説!

車椅子を車に積む方法は?注意点や車種の選び方を解説!

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親の介護で人気の車種

親の介護で人気の車種は、下記の4つです。

 ●シートが回転するタイプ(TOYOTA「アクア」など)

 ●助手席シートが昇降するタイプ(SUZUKI「ワゴンR」など)

 ●後部座席シートが昇降するタイプ(ホンダ「オデッセイ」など)

 ●車椅子ごと乗り降りできるタイプ(ダイハツ「タント」など)

それでは人気の車、装備の種類について詳しくみていきましょう。

シートが回転するタイプ

シートが回転するタイプは、座席が回転し車外にスライドしながら昇降する装備を搭載した車です。

基本的にはサイドリフトと呼ばれており、助手席または2列目のシートが回転するところが特徴の1つ。親の介護では、身体的に不自由で車の乗降が困難な場合や病気、怪我による通院でよく利用されます。

またサイドリフトは、親が車椅子で移動する場合においてもおすすめの車といえます。乗降をさらに快適にすることができるミニバンなどもあるため、環境や目的、用途に応じて選ぶことが重要です。

助手席シートが昇降するタイプ

リアリフトの車も、親の介護では広く利用されています。

リアリフトとは、簡単な操作で昇降するリフト付きの車のこと。親が車椅子を普段から利用している場合は安心して利用できます。

親の介護では多様な場面で移動手段として用いられるため、ミニバンタイプでリフトが搭載されている福祉車両も少なくありません。また、ハイエースのような大型車でなくても、日常生活のなかで利用しやすい車両もみられます。

後部座席シートが昇降するタイプ

回転昇降シートは、後部座席でも装備可能。後部座席で使用すれば、親を回転昇降シートで後部座席に乗せ、その隣に家族が1人乗れます。

病院や買い物に向かう道中、親とのコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。

車椅子ごと乗り降りできるタイプ

親の介護では、リアスロープを搭載した車もおすすめです。

ストレッチャーや車椅子をそのまま押し込めるところが特徴的で、家族が介助する際、スムーズに車椅子のままスロープを使って車への乗り降りができます。

車両後部から地面までスロープが接地しているため、車椅子のままで乗車しても不安感は軽減されるでしょう。また、車両内で車椅子を手動固定ベルトもしくは電動固定ベルトでしっかり固定したうえで、シートベルトを着用するため安全です。

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親の介護にはどの車がおすすめ?ピンポイントで負担軽減

親の介護で車を活用することは、本人だけでなく家族の身体的、精神的サポートにもつながります。

しかし、介護装備車の種類はいくつも存在し、どれを選べばよいのか分からないという人もいることでしょう。親の介護において、車の選び方を下記にピンポイントでまとめました。

 ●親が車椅子を常用している場合:車椅子ごと乗り降りできるタイプ、リアリフト

 ●親が杖や歩行補助器具を使用している場合:シートが回転するタイプ/助手席シートが昇降するタイプ/後部座席シートが昇降するタイプ
スロープでも乗り降りできますが、リアリフトのほうが簡単な操作で昇降するため、快適に車を利用できるでしょう。親を介護する際の負担軽減に大きくつながるため本人と家族の双方にメリットがみられます。

どのタイプを選ぶかは、乗車人数や親の介護度などによって異なるため、家族内でよく話し合いましょう。

まとめ

今回は、親の介護でおすすめの車や選び方や人気の種類について解説してきました。

親が抱える身体の不自由さや状況に応じて車を選ぶことが重要ですが、本人と家族の負担軽減を優先的に考慮しましょう。

また、本記事では親の介護で使える車購入時の助成金・補助金などについても紹介していますが、生活における利便性の向上や不便の解消を図るためにも検討もしくは購入することはおすすめです。

さらに、消費税の非課税や自動車税環境性能割などの減免措置や市町村の補助を受けられるメリットは大きく、家族の経済的負担削減にもつながることでしょう。

ぜひ、親の介護に必要な車選びの参考にしてください。 

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