高齢者が乗り降りしやすい車とは?選び方やおすすめランキングTOP3を紹介!
高齢者や障がいのある人などが車の乗り降りをする際の行動を見て、不便そうに感じたことのある人もいるのではないでしょうか。
最近では乗り降りのしやすい車を購入する家庭もあり、車を購入する際の選択肢の1つになってきています。
本記事では、高齢者が乗り降りしやすい車の選び方やおすすめランキングを紹介しています。
ぜひ最後までご覧ください。
高齢者におすすめ!乗り降りしやすい車の特徴は?
高齢者が乗り降りしやすい車とは、足腰の負担軽減や怪我しにくいように福祉装備が搭載された車のこと。乗り降りの際に足を高く上げたり、ドアを開ける際に頭をぶつけたりなどリスクがあると高齢者にとっては大変です。
ここでは、乗り降りしやすい車を決めるポイントと乗りやすい車と乗りにくい車との違いを解説していきます。
高齢者が乗り降りしやすい車の特徴
身体的機能が低下している高齢者にとって、車のドアを開閉したり段差で足を上げ下げしたりすることは困難です。場合によっては、ドアの開閉時に隣の車にぶつけてしまうことも想定されます。
隣の車にドアをぶつけるリスクは、何としても回避しなければなりません。電動のスライドドアであれば、高齢者でも簡単に取り扱えます。
それに、乗りやすさを追求して車を選ぶことは重要。ドアの開口部の高さによっては頭をぶつける危険性があるため、注意しましょう。
また、ヒール段差にも注意しなければなりません。
シートが低すぎると高齢者が車内で立ち上がることが難しくなるため、身体的にも大きな負担となり得ます。
このように高齢者が乗り降りしやすい車の特徴については、福祉車両との共通点がいくつかみられます。福祉車両の特徴については、下記の記事をご覧ください。
乗りやすい車と乗りにくい車との違い
乗りやすさのポイントについて理解したところで、次に乗りやすい車と乗りにくい車の違いについて解説していきます。
おすすめの車種を下表にまとめました。
乗りやすい車 | 乗りにくい車 |
・ハイト系軽自動車 ・ミニバン ・SUV |
・セダン ・スポーツカー(クーペ)
|
高齢者が乗りやすい車といえば、主にハイト系軽自動車やミニバン、SUVなどが挙げられます。
また、ハイト系軽自動車やミニバンは子育て世帯を主要な顧客にしていることから、おすすめできる車種といえるでしょう。またSUVは、適度な高さが足腰に不安な高齢者にとっては乗り降りしやすいと好評です。
標準装備でもスライドドア搭載が多く、上級装備や選択できる装備のなかから電動パワースライドドアが選べます。フロアの床も低く、車内は子どもが立てるほどのスペースがあるのも魅力の1つです。
乗りにくい車は主にセダン・スポーツカー(クーペ)などです。
これらのタイプには、スライドドア搭載のモデルはほとんどありません。全体的にドアの縦幅・横幅が狭くなり乗り降りしにくいです。
下記より当社スタッフオススメの福祉車両を一覧でご紹介しております。
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車の乗り降りがしやすいと感じた高齢者の事例
高齢者にとって、車の乗り降りは想像以上に重労働な動作といえるでしょう。
一括りに高齢者と言っても、健康に不安がない人や足腰に不安がある人、体の機能に障がいを抱えている人などさまざまです。特に足腰に痛みがある高齢者は、立つ・座るなどの基本的な動作でも相当な負担になります。
仮に高齢者でなくとも、誰でも怪我をしたり病気になったりすると精神的・身体的に不安が生じやすいため注意が必要。不安の原因の例としては、病気・怪我・ストレスなどさまざまです。
しかし高齢者の場合は、動作の1つ1つで痛みや不安が生じやすいことが懸念点。高齢者が車に乗り降りする際に辛いと感じることもあるでしょう。
不安を少しでも軽減することで、車の乗り降りがしやすいと感じやすくなります。
ここでは、車の乗り降りのリスクと高齢者が乗り降りしやすいと感じた事例について解説しています。
車の乗り降りの際に発生するリスク
車の乗り降りの主なリスクについて下記にまとめました。
●開けたドアを隣の車にぶつけてしまう
●ドアに指や衣服を挟み込んでしまう
●転倒や腰を痛めるなどのケガをする
それぞれのリスクについて詳しく見ていきましょう。
開けたドアを隣の車にぶつけてしまう
通院や買い物などの際に駐車場で車に乗り降りするとき、隣の車との間隔が狭い場合があります。狭いとドアを開けたときに誤ってドアを隣の車にぶつけてしまうことがあります。
衣類などを巻き込んでしまう
車のドアを開閉する際に誤って指や衣服を挟み込んでしまう場合があります。挟み込んでしまうと怪我に繋がるため注意しましょう。
転倒や腰を痛めるなどの怪我をする
乗り降りの際にアシストグリップが適切な高さになくて手でつかめずに、バランスを崩して転倒し腰を痛めるなど怪我をする場合があります。
車の乗り降りがしやすいと感じる主な事例
高齢者が車に乗り降りする際は、さまざまな悩みや不安を感じます。
”パーキンソン病の悪化により下肢の曲げに支障をきたしており、現状としては他人のサポートがなければ車の乗り降りが不可能。乗車後も座席シートを後方に動かさなければならず、乗り降りの際に苦難が生じます。
しかし、スズキの軽自動車(スペーシア)を利用したところ、車の乗り降りがスムーズに行えました。【70代男性の事例】”
この事例のように、身体的なハンディを抱える高齢者でも車を乗り換えることで、悩みを回避できます。
車の乗り降りがしやすいと感じた高齢者の主な事例を下記にまとめました。
●車の乗り降りのときに足を高く上げなくてもよい
●つかめる支えや取っ手がある
●腰を曲げる回数が少ない
上記の主な事例を、それぞれ詳しくみていきましょう。
車の乗り降りのときに足を高く上げなくてもよい
車の乗り降りのときに足を高く上げなくてもよい例としては、車高が低く地面と車内の床の高さの差が小さい場合や回転シートの有無が上げられます。
足への負担を軽減し少しでも足を上げずに済むのが理想といえます。
高齢者の負担軽減を目的に、福祉車両装備が搭載された車がおすすめです。
つかめる支えや取っ手がある
足腰に不安があると、自分の体重を上手く支えることが難しくなります。ここでの乗り降りしやすい例は、車に乗る際につかめる支えや取っ手がある場合です。
車の乗り降りの際につかめる支えや取っ手があると怪我のリスク軽減になり、安心感も生まれます。
腰を曲げる回数が少ない
ここでの車の乗り降りしやすい例は、車に乗り降りする際に膝を曲げる回数が少ない場合です。膝を曲げる際は関節に負担がかかるためできるだけ関節を曲げずに済むほうがよいです。
しかし、乗り込む・座る・降りるなど、腰を曲げることは日常生活において避けられません。
その回数が少なければ、負担も減らすことができます。
高齢者におすすめ!乗り降りしやすい車の選び方
車の乗り降りがしやすいと感じた高齢者の事例を理解したところで、次に高齢者が乗り降りしやすい車はどのような車なのか気になる人もいることでしょう。
ここでは、高齢者におすすめできる乗り降りしやすい車の選び方を解説していきます。
乗り降りしやすい車と乗り降りしにくい車では、高齢者の負担に相当な違いがあります。そもそも、高齢者が乗るのであれば、断然乗り降りしやすい車のほうがよいでしょう。
どのような車が乗り降りしやすいのかを決めるポイントはいくつかあるため、迷うかもしれません。
高齢者本人とその家族にとって、どの内容を重視するのかあらかじめ話し合いをして絞っておくと選びやすくなります。
さまざまなポイントのなかで、留意点がいくつかあります。
乗り降りしやすい車を選ぶポイントは主に下記の3つです。
●スライドドアが付いている
●低床フロアで、ドア開口部が高い
●アシストグリップが付いている
それでは、詳しくみていきましょう。
スライドドアが付いている
スライドドアとは車のボディーに平行に開閉するドアのことです。
特に電動スライドドアであれば、子供や高齢者でも開け閉めしやすいです。普通のドアと違い開閉するのに力があまりいらないため、高齢者でも安心して乗り降りできます。
低床フロアでドア開口部が高い
低床フロアとは、車内のフロアを低くフラットにし、フロアと地面の段差を少なくした車の構造のことです。
低床フロアであれば、普段の乗り降りや雨天など足元が悪い場合にも比較的楽に乗り降りすることが可能です。
また、車のドア開口部に一定の高さがあると、高齢者が乗り降りしやすいです。
ドア開口部が高ければ頭をドアや車内天井部にぶつけるリスクが軽減できます。またドア開口部の高さだけでなく、横幅も広いとさらに乗りやすいでしょう。
アシストグリップが付いている
アシストグリップとは、主に助手席や後席上部に取り付けられている握り手のこと。乗り降りするときや体を支えるために装着されています。
高齢者が乗り降りするときに手が届く高さにアシストグリップがあるとよいでしょう。
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高齢者の乗降性と車の乗り降りで注意すべき3つのポイント
高齢者におすすめな乗り降りしやすい車の選び方について理解したところで次に高齢者の乗降性と車の乗り降りで注意すべき3つのポイントについて解説していきます。
乗降性とは、乗り物に乗り降りする時の快適性を表す指標のこと。ステップの高さを低くすることで、乗降時における足腰などの負担を軽減させている車もあります。
また、乗降性を最重要視した車の例としては、バスなどが挙げられます。
では、高齢者の乗降性を考慮して乗り降りしやすい車とはどのような車なのでしょうか。
車の乗り降りで注意すべき3つのポイントを下記にまとめました。
●足を上げる量がができるだけ少なくて済むステップの低さ(ノンステップバスの地上30cmが基準)
●ステップとフロアに段差ができるだけないこと
●アシストグリップが適切な位置にあること
高齢者によって適切なステップ位置があるため、乗降性を意識するなら段差を意識することが重要。乗りやすさを追求し、高齢者の負担にならないような方法を取りましょう。
足を上げる量がができるだけ少なくて済むステップの低さ
車に乗る際にステップが高いと足を高く上げなければならないため、乗り降りしにくいと感じやすいです。
身体的なハンディを抱えている高齢者にとっては、足を上げることも困難なケースがあります。
足を上げる量ができるだけ少なくて済む、低いステップの車がよいでしょう。
ステップとフロアに段差ができるだけないこと
高齢者は、数mmの段差でも転倒する危険性を伴うため、注意が必要です。車のステップとフロアに段差があると怪我やトラブルの恐れがあるため、注意しなければなりません。
また、高齢者自身の足腰への負担が大きくなります。
できるだけ、ステップとフロアに段差がない車を選ぶとよいでしょう。
アシストグリップが適切な位置にあること
一般的な車ではアシストグリップは助手席や後部座席上部に取り付けられています。
高齢者が乗る場合にアシストグリップが高すぎたり低すぎたりすると乗りにくいため適切な位置にあるか確認しましょう。
高齢者が乗り降りしやすい車種のおすすめランキングTOP3
高齢者の乗降性と車の乗り降りで注意すべき3つのポイントについて理解できたところで次に高齢者が乗り降りしやすい車種のおすすめランキングTOP3を紹介します。
TOP1|軽自動車
高齢者におすすめの車種は、軽自動車(スズキ/スペーシア・ダイハツ/タント・日産/ルークスなど)。ヒール段差があり、乗り降りのしやすいところが特徴的です。
上級グレードを選べばパワースライドドアが装備されるため、さらにドアの開け閉めがしやすくなります。
ランキングTOP2|ミニバン
次におすすめの車種が、ミニバン(トヨタ/シエンタ・ホンダ/フリードなど)です。
そのなかで、低床フロアの車もあるため、高級感と乗り降りのしやすさの両方を兼ね備えている点も魅力の1つです。
ランキングTOP3|SUV
SUV(スズキ/ハスラー・マツダ/CX-3など)も、高齢者が乗り降りしやすい車としてはおすすめです。
SUVは比較的ヒール段差が低い傾向ですが、スズキ/ハスラーやマツダ/CX-3のようにヒール段差が高く、高齢者でも乗り降りのしやすいところが特徴的。高齢者本人の家族構成によっては、乗車人数にも注意して選ぶとよいでしょう。
下記より当社スタッフオススメの福祉車両を一覧でご紹介しております。
お時間がある方は是非ご覧ください。
「どんな福祉車両を選んだら良いのか分からない」「何から調べたら良いか分からない」
そんな場合でも当社スタッフが丁寧にご案内いたします。お電話またはLINEから気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、高齢者が乗り降りしやすい車や車の選び方、乗り降りしやすいと感じた事例などについて解説してきました。
高齢者が乗り降りしやすいポイントを考慮して車を選ぶことが重要ですが、本人と家族で話し合いをして双方にとってよい車を選ぶのも大事です。
また、本記事では高齢者が車に乗り降りする際の注意点や高齢者が乗り降りしやすい車種のおすすめランキングTOP3などを紹介しています。高齢者のいる家庭などが車の購入を検討する際に活かせることでしょう。