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2023年1月24日 【最終更新日】2023年1月24日

介護・福祉車の紹介

介護施設でおすすめの送迎車は?運転に必要な資格や事故への対処法などを解説!

介護施設では、利用者の送迎を送迎車で行っていることがほとんどです。

しかし、送迎でおすすめの送迎車や送迎業務に必要な資格、事故時の対処法など分からない人もいることでしょう。

本記事ではそれらついて詳しく解説しています。

ぜひ、最後までご覧ください。

目次 表示

介護施設での送迎車の適切な運用方法とは?

介護施設における送迎車の運用は適切でなければなりません。しかし、送迎車の適切な運用方法を知らない人もいることでしょう。

ここでは送迎車の適切な運用方法について解説していきます。

まず送迎する際には事前準備を適切に行い、事故が起きないように日頃から職員同士の意思の疎通とルートの確認、シミュレーションが必要。介護施設側も運転手や乗車する助手、利用者の毎日の体調管理などを徹底しなければなりません。

それでは、事前準備について詳しくみていきましょう。

事前準備

送迎の事前準備は下記のとおり、おおまかに6つの項目に分けられます。

①利用者宅・送迎ルートの確認

前日までにルート・利用者宅の状況を確認しておく必要があります。利用者宅や送迎道中の状況で分からないことがあればそのままにせず、必ず管理者もしくは生活相談員に確認してください。

また、当日に再度送迎表によりルートや送迎時間を確認するべきでしょう。

②送迎時における乗降場所の決定

介護の仕組み上、原則として利用者の送迎は自宅付近でなければなりません。

送迎車を用いて、私用でスーパーや知人宅などへの送迎は認められないため、注意しましょう。

③車の定期点検

送迎車を運転する前には、送迎を担当する介護職員が定期点検を実施します。異常箇所などあれば、速やかに安全運転管理者に連絡しなければなりません。

④携行品の確認

介護における送迎車で携行すべき物品を下表にまとめました。

送迎業務時の携行品 送迎車内常備品

・利用者一覧名簿

・連絡ツール(携帯、スマホなど)

・運転免許証

・筆記用具

・消毒液

・マスク

・ペーパータオル

・嘔吐対応物品

・傘

・事故時聞き取りシート兼報告書

 

⑤朝礼時の確認

朝礼時に当日の事故情報の共有・体調確認、伝達・当日キャンセルの確認・出発時の声かけ・天候の確認・当日の送迎担当者の運転免許証の確認など、情報の共有をします。

⑥車両間隔の運行前確認~車両間隔1m以上の確保~<

毎朝、各サービスの管理者、もしくは運転管理者が実施します。

運転開始前には、毎日必ず送迎車の状況を確認しなければなりません。運転手と助手が目視で車両間隔1mを確認します。目視確認が終了した後、各職員が乗車して送迎へ出発します。

送迎時の対応

コロナ渦においては換気の徹底や、毎回乗り降りする際に車の周りや下を確認することが重要です。

送迎時の対応について下記にまとめました。

  ●出発時の確認

 ●車両運行時の安全確認

 ●利用者の迎え

 ●介護施設から自宅に送る

 ●乗車しているときの体調確認

 ●利用者が送迎車から乗り降りする際の介助

 ●送迎時間に遅延しそうなときの連絡

利用者にとって時間は重要で、少しでも遅延するとクレームや事故、トラブルに発展する恐れがあるため注意が必要。もちろん、交通ルールを守ることも重要ですが、利用者への配慮も心掛けましょう。

また、お手洗いの心配をする利用者もいるため、事前にルートの途中にある公共トイレやコンビニなどの場所の確認も必須です。

また送迎時に職員が話したことから、後で苦情になったこともあります。ほかにも、利用者の家に到着する前にシートベルトを外す人もいるため、注意が必要。到着前にはシートベルト着用のお願いの声かけも行い、安全・安心体制を徹底しましょう。

送迎車を運転する介護職員(運転手)が知っておくべきこと

送迎車を運転する介護職員(運転手)は、原則として介護の資格が必要ないため、介護の現場では挑戦しやすい仕事です。

しかし、運転ができればよいという安易な考えで業務を行うと、転倒事故や交通事故、近隣住民からの苦情といったトラブルに繋がりかねません。

ここでは、送迎車を運転する介護職員(運転手)が知っておくべきことについて解説します。

交通ルールの遵守

送迎時の交通ルールの遵守は事故を未然に防ぐことや、万が一事故が起きても乗車している人全員の命を守ることに繋がります。

道路交通法など、関連法令を遵守し交通安全に努めるようにしましょう。

介護施設の送迎車を運転するときのマナー

利用する人の移動が少しでも安全かつ円滑になるように、送迎車は利用者の自宅の近くにつけることがほとんどです。道の狭い住宅地ではとくに、送迎車が道をふさいでしまい、近隣住民の人の通行を妨げてしまいがちです。

介護施設利用者の増加に伴い、最近苦情も増加傾向にあります。

できるだけ道端に寄せるようにして、待ってもらった場合はお礼のあいさつや会釈などのマナーを徹底することは必至。また、事前に近所の人に利用者やその家族から、何曜日の何時ごろ介護の送迎車が来ると周知してもらうのもよいでしょう。

高齢者や障がい者などを乗せている車は一般的に寛大な目で見てもらえることもありますが、それに甘えてマナーが悪くなると悪評のきっかけとなる可能性もあるため注意が必要です。常に「地域の介護を担う存在としてさらに厳しく評価される」という意識をもち、業務を行いましょう。

それでは、介護施設の送迎車を運転する際のマナーについて詳しくみていきましょう。

時間に余裕を持って行動する

介護施設の送迎運転手は、時間に余裕をもって行動することが必須です。

利用者が乗り降りする際は、利用者を急かさず落ち着いた対応をしましょう。1回の送迎で複数の利用者を乗せるため、予定の時間に間に合うように運転することが大切です。

前日は十分な睡眠時間を確保する

送迎業務前日は十分な睡眠時間の確保に努めましょう。

寝不足な状況で運転すると事故が起きやすくなり危険なため、体調管理に注意しなければなりません。

運転手として身だしなみを整える

介護施設の送迎車は施設外に出るため、周囲の人々に認識されます。

身だしなみを整えることが介護施設の印象にも影響しやすいので注意が必要です。

持参物の確認

介護の送迎運転手は携帯電話での連絡手段を確保し、運転免許証持参の確認をする必要があります。

また、送迎中に利用者の体調変化が起きても速やかに対応できるよう、運転免許証や携帯電話(スマートフォン)は必ず所持しましょう。

運転中に利用者が怪我をしないように注意する

交通事故が起きたり、利用者が車の扉を開けてしまい車の外に出て転倒したりすることもあるため、シートベルトの未着用は大きな怪我の原因となり得ます。

運転中に扉が開かないように施錠することや、利用者含め乗車している人全員がシートベルトを着用するように確認、注意することが必要です。

送迎中における利用者のトラブルに対処する

送迎中に急に利用者の体調変化が起きる場合や利用者と職員の会話トラブルなどもあります。

日頃から体調面の管理、利用者とのコミュニケーションの取り方などに気を付けることが大切といえます。

飲酒運転は絶対に避ける

プライベートの運転や送迎業務で運転する場合も絶対に飲酒運転は避けなければなりません。

前日に飲酒した場合はアルコールが体内に残っていないか確認をします。飲酒した量に応じてアルコール分解に時間がかかるので注意が必要です。

介護施設の送迎車を運転する際に必要な資格と技術

介護施設の送迎車は利用者が施設に通所するための車です。介護施設の送迎車はタクシーなどと違って「自家輸送」扱いとされており、普通自動車第1種運転免許があれば運転できます。

タクシーの運転で必要になる第2種免許は必要ありません。

ただし送迎車の利用者には、乗り降りに介助が必要な人や認知症の人もいるでしょう。介護の知識がない場合は、介護の初級資格である「介護職員初任者研修」などを取得しておくとより早く業務に慣れることができます。

運転手のほかに職員が同乗する場合もありますが、それでも利用者と接する機会はあるものです。

介護の知識は、乗り降りを補助したりシートベルト着用を手伝う際など、さまざまな場面で役立ちます。介護の資格取得を送迎業務の応募条件にしている施設もあるため、送迎業務に興味を持っている人は検討するとよいでしょう。

それでは、送迎業務に必要な資格と技術について詳しくみていきます。

普通自動車第1種運転免許があれば運転可能

介護施設の送迎業務には「普通自動車第1種運転免許」があれば基本的には運転できます。

ただし介護施設によっては普通運転免許だけでなく、中型や大型、介護職員初任者研修以上の資格取得も求められる場合があります。

送迎車を運転する際に必要な知識と技術

乗車・降車に介助が必要な人や認知症の人を送迎する場合もあるでしょう。

介護の知識がない場合は、介護の初級資格である「介護職員初任者研修」などを取得しておくと業務に早く慣れることができます。

原則として送迎業務の運転手には介護の資格は必要ありませんが、取得したほうが送迎業務中に起きるトラブルに対処しやすくなります。

送迎車の構造や仕組みを知る

原則として、福祉車両を運転しながら介護に携わるため、送迎車の構造上の仕組みを知ることが重要です。福祉車両は車椅子のまま乗り降りができたり、乗降シートが搭載されていたりと、高齢者が移動しやすい装備が搭載されています。

一般的な自動車にはない操作が必要なので、送迎業務に従事する際は、送迎車の扱いに慣れることが重要です。

定期的な車両点検の実施

介護において利用者に対して事故や怪我のリスクを負わせることは、絶対あってはならないこと。送迎車の状況を毎日確認して、運転中も安心できるような環境を整えましょう。

送迎車は地域の人々に注目されやすいため、車の状態を良好に保つことが重要です。

送迎ルートの確認

適切に送迎を行うには、事前に送迎ルートの確認が必要です。

トラブルにつながる恐れもあるため、適切に送迎ルートをチェックしましょう。

介護施設の送迎車に関連するQ&A

介護施設の送迎車や送迎業務に関するよくある質問について、現場職員の声をまとめました。

送迎業務に興味がある人・不安のある人などは、ぜひご覧ください。

Q1)介護施設の送迎車を運転するのが怖いのですがどうしたらよいですか?

介護施設の送迎業務が怖い場合は、慣れることを前提とした取り組みが必要です。

上司や仲間と相談しながら、下記のことを試してみてはいかがでしょうか。

運転に対する不安を解消できるような取り組みを行う

介護職員で送迎者の運転に抵抗を覚える、もしくは恐怖感による精神的な不安を抱える人も少なくありません。仲間と連携しながら、運転に慣れるよう前向きに取り組んでみましょう。

管理者に許可を得て、介護施設内を送迎者で周り運転の練習をするなどの行動をとってみてはいかがでしょうか。

助手として送迎に同行する

施設に相談し運転ではなく助手として送迎業務に関われないか相談するのも1つの方法です。施設側としては、助手でも勤務してもらえれば人手不足解消に繋がります。

日頃から送迎業務時の事故などを想定しておくと運転の怖さも軽減されるのではないでしょうか。また運転から離れ助手として勤務するのを検討してみるのもよいかもしれません。

Q2)介護施設の送迎車を運転中に交通事故に遭遇した場合はどうすべきですか?

送迎車を運転中に交通事故が発生した場合、主な対処手順は下記のとおりです。

 ⒈安全な場所に車を移動させる

 ⒉警察・消防に通報する

 ⒊利用者の安全・怪我の有無を確認

 ⒋利用者の体調の異常・怪我をしている場合、即救急車を呼ぶ

 ⒌施設長または管理責任者に報告する

 ⒍事故に遭った利用者の家族に報告する

介護施設によって対処法や手順に違いがある場合があります。詳細は、勤務している施設のマニュアルを確認してください。

Q3)介護施設の送迎業務の求人はどのように探せばよいですか?

介護施設の送迎業務に興味があるなら看護や介護の専門求人サイトを活用したり、「リクルートナビ」「マイナビ(毎日就職ナビ)」などの求人サイトを閲覧することをおすすめします。

またハローワークに行き相談員と面談して求人を探すのも1つの方法ではないでしょうか。

介護施設の送迎車はどれがおすすめ?ピンポイントで車種を紹介

送迎車選びで最も重視すべきことは、利用者の立場になって考えること。乗り降りしやすいタイプの車が望ましいです。しかし、利用者全員が快適に乗れる車を選ぶのは、困難がを生じます。

次に重視すべきポイントは、狭い道での乗降や駐車スペースの確保。重視すべき点を考慮すると送迎車は軽自動車や軽バンがおすすめです。

おすすめの理由を下記にまとめました。

 ●維持費が安い

 ●狭い道でも小回りが利く

 ●駐車しやすい

理由について簡単にみてみましょう。

介護施設の送迎車は維持費がかかりやすいことが懸念されます。

しかし、軽自動車や軽バンは普通自動車に比べると比較的、自動車税が安価。また、軽自動車と軽貨物車でも自動車税に差が生じます。

軽自動車や軽バンは狭い道でも運転しやすく、小回りが利きます。駐車しやすくて駐車スペースも確保しやすいところはおすすめの理由といえます。

まとめ

今回は、介護施設でおすすめの送迎車や運転に必要な資格、事故への対処法などについて解説してきました。

親が抱える身体の不自由さや状況に応じて車を選ぶことが重要ですが、本人と家族の負担軽減を優先的に考慮しましょう。

介護施設の送迎業務では、必要な資格や知識を取得することで実際の仕事などに活かせることでしょう。

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